精神がいかれちまった‥になる前日から、なぜか頭文字Dのアニメを観始めていた。V6を好きになってからユーロビートを聴き始め、課題や作業に集中したい時にはDAVE ROGERSを、頭文字Dのユーロビートセレクションをとにかく聴いていた。アニメもいつかみよう、と思っていたから気軽な気持ちで観てみたら、これがめっっっっちゃくちゃ面白かった。
特に拓海と樹の友達としてのあり方が好みど真ん中で、その日のうちに10話以上観た。8話「タイムアップ寸前!」で打ちひしがれる樹の前に颯爽と現れる拓海とか、拓海が樹の85を馬鹿にされてブチギレる神回、11話「デンジャラス慎吾登場!」とか本当にだいすき。拓海の勝利をいついかなる状況でも樹だけは100%で信じて応援しているのも最高だし、拓海と樹はズッ友(*´-`)ㄱ♡ㄷ(o^^o)なんだと感じる全ての描写が本当に好き。1番好きなのは真子と紗雪だけど。わたしはこういう自分の趣味嗜好のブレなさを、かなり好んでいる。(杉元と白石、仗助と億泰、幽助と桑原、田中と西谷、リョーマと桃城etc…)
飯も食えず、縦にもなれず、ひたすら泣き叫んで、吐いて、ソリティアしかできなかった、うつが1番酷い時期にも、なぜか頭文字Dのアニメだけは観れた。多分、楽しみにしていたテニミュの情報にも、夏BLの情報にも一切意欲が湧かなくなった自分の身体があまりにも悲しくて、全く関係がないものに逃げたかったんだと思う。この時期は本当に「ときめき」という感覚が一切わからなくなっていた。もしこの時にこんまりが我が家にいたら、家から物が一つも無くなっていたと思う。
うつ病の診断が出て休職することになり、ボロボロの、ほぼ死体みたいな状態の時、わたしは、ソリティアと頭文字Dと過食嘔吐を行き来しながら過ごしていた。だから、その時見てた1st seasonの終盤とか、2nd seasonの内容は、正直あんまり覚えてない。
音楽が聞けなくなった時も、落語とユーロビートだけはなぜか聴けていた。どれが良い、どれが好き、嫌いで判断しなくてもいい安心感があったし、圧倒的な音の情報量がわたしに思考の余地を与えなかったから。この2つだけを、意味もわからず耳にぶち込んでいた。落語とユーロビートだけが心を落ち着かせてくれた。しかし、ユーロビートを爆音で聴いているうつ病患者はちょっとキモいかもしれない。
なぜ突然頭文字Dの話をし始めたかというと、頭文字Dのおかげでいくつかの欲が回復してきたからだ。まず、物欲。わたしは今、真子と紗雪の全てのグッズ、そして高橋啓介のアクリルグッズ及びカードグッズが欲しくて仕方がない。物欲の回復はうつ病患者にとっては良い傾向だという。わたしも「意欲」が自分の身体に帰還してきたことは、素直にすごく嬉しい。でも、休職中で金もなければ、金を稼ぐ為の労働を規制された状態で物欲だけが帰ってくるのは、正直苦痛で、焦りを感じざるを得ない。嬉しいけど、常にギリギリで生きてきてしまった自分が悔しい。こういう時のために、人は貯金をするんだと知った。今はとにかく、焦燥感がひどい。
次に、性欲。性欲といっても、実際の性欲という訳ではなく「萌え」の感情の帰還、2次元EDの寛解というのが正しいように思う。いわば擬似性欲の帰還だ。うつになると、とにかく何を観ても萌えない。萌えという感情の昂りを、完全に忘却してしまう。それが、高橋啓介のおかげで還ってきた。プロジェクトDの高橋啓介が、本当に萌える。
恭子と啓介の関係性は勿論、涼介と啓介の赤城心中未遂に見られるような熱烈な兄弟愛、拓海と啓介の互いを強く意識し合う運命のようなライバル関係、ケンタとの舎弟関係など、萌える関係性が多すぎる。それだけでは飽き足らず、群馬で圧倒的な強さを誇っていた元ヤンで女にモテる、喫煙者で大学生という、単体設定でも圧巻の萌えっぷり。啓介、本当にありがとう。啓介のおかげで、わたしは萌えを思い出せた。啓介のおかげで、わたしはpixivの楽しさを思い出せた。啓介のおかげで、わたしは辛い現実から逃げる為の足を得た。
頭文字Dのいいところは、BLの二次創作が大体「本当に」虚偽であるところだと思う。わたしはBL(広義)もまた、百合と同様包括的な概念として認知されるべきと思っているので、そういう意味では虚偽ではないのだが、本作品においては登場人物の多くが異性とのヘテロラブロマンス描写を持っているため、BLの恋愛性愛描写が強めの二次創作(つまり狭義のBL)は本当に、大体が嘘なのだ。なので、逆に開き直ってBL恋愛性愛描写強めの二次創作が、やりたい放題読みたい放題で楽しめるという側面があると感じる。なぜなら、マジで嘘だから。
また、その感情と同時に、真子と紗雪を百合とするなら高橋兄弟と拓海は実にBL(広義)だというべきだ、ということも主張しておかなくてはならない。なぜなら、繰り返しになるが、BLは無限拡張性を持つ包括的な概念であるはずだからだ。
話が脱線したが、とにかく頭文字Dのおかげであらゆる意欲が回復している。とはいってもまだまだ休息が必要だと権威も言っていたし、悲しいが寛解には程遠い。物欲が回復しても、休職中のわたしには金がない。今、バイトがしたくて仕方がない。しかし弊社は副業禁止なのでバイトはできないし、医者に休めと言われているので権威にも逆らえない。(わたしは権威に屈服するただの患者なので)意欲の回復はわたしを喜ばせるが、同時に強い焦燥感を植え付ける。心を落ち着かせるために、わたしは今日もユーロビートを聴きまくる。
追記
少し前に見たテレビ番組で、長野博さんが頭文字Dのことを爆語りする驚愕の萌えシーンを観測した。長野博さん、頭文字Dの好きなキャラは誰ですか?好きなチームはどこですか?好きなバトルはなんですか?