GIRL FRIENDのこと

ボーイズラブを愛している。

私はこれまでの人生で、ありとあらゆるボーイズラブ、ブロマンス、男性同性愛表象がある物語、そしてボーイズラブリーディング可能な作品に手を出してきた。商業BLを始め、二次創作、映画、ドラマ、ミュージカルに古典。そんな私がミュージカル「GIRL FRIEND」でおかしくならない理由がなかったし、案の定おかしくなった。しかも満足に通えなかったが為になんか、そういう妖怪と化してしまったので、少しでも感情を落ち着かせるために文章として残す事にした。

 

GIRL FRIENDの情報が公開された時のことは正直よく覚えていない、PVが公開された時だったか、フォロワーが「これBL?」とツイートしていたような気がする。BL真剣部なのにBLミュージカルを観ない理由がないだろうと思って、絶対行こうー!テニモンだから井澤の回に行きたいな!と漠然と思っていたような気がする。

 

ちょうど6月末に刀剣乱舞、カリステ、七瀬遙さんのバースデーイベント、20th Centuryのコンサートが固まっていたので、とりあえず一公演観たいなと思って6/30昼公演のチケットを取った。もう全部が遅すぎる、今思えば愚かすぎて殴りたい、チケ発の時に私を戻してほしい。

 

6/30昼公演の後からは、もうこんな調子でずっとおかしい。ひっきりなしにガールフレンドの話をして、ウィルとマイクに想いを馳せてネブラスカに魂を飛ばして。七瀬遙さんのバースデーイベントに向かう道すがら、とりあえずその時点で購入可能だったチケットを全部買った。楽だけ買えなかった、ここで吉高島チャンスを失い自暴自棄になる。もう終わりだ終わり終わり終わり!!!!!!!!!!!可哀想すぎるから再演してください。

 

 

GIRL FRIENDのこと

以下やっと本題。

ルフレの私の感想を一言で表すとすれば、王道BLだ!の一言に尽きる。片田舎で居場所を探している2人の少年が出会い、恋に落ち、別れ、また出会う。その中で将来の不安や夢、セクシュアリティの揺らぎと向き合い、逃げ、戸惑いながら大人へと成長していく高校卒業からの大学入学までのモラトリアムの物語。王道中の王道、恋に落ちていく過程も王道ど真ん中。青春の瑞々しさや美しさ、若さ故の葛藤と揺れる感情のぶつけ合い、それらを彩る最高の音楽。クリエ出て1個目のツイート「ハピエンBLミュージカルありがとう!!!!!!」だからね、もう大喜びすぎる、よかったね。

 

とにかく国内で幸せなBLミュージカルが上演されて、それを観ることができたことが嬉しくて幸せでたまらなくて、もうこれしかこの世にいらないよー!!!と本気で思った。もっともっと幸せな同性愛表象作品に出会いたいし、いっぱい日本でやってほしい、いつか爆裂ハッピーレズビアンミュージカルも観たい!夢!!!

 

ルフレ初見時は本当に何の話なのか確認せず、ボーイズラブだということしか知らない状態で観劇したので、2人が一回別れたところでもう終わりだ…またこうやって同性愛者は幸せになれないんだ…絶望だ…6月なのに…と思っていたんだけれど、ウィルが魔法かけるみたいなキラキラの声で「ハッピーニューイヤー!」って叫んでくれて、2人がまた出会って、ネオンがレインボーに光り輝いたのを見た瞬間にありとあらゆる全ての感情がどうしようもなく溢れてしまって、もう大号泣。

 

ネオンが虹色に輝いて、その下で2人の男の子が歌い踊って愛し合ってる姿が観られる、嬉しい!嬉しい!嬉しい!初見が6月30日だったので、もう心からHAPPY PRIDE MONTH!!!って気持ちになって、6月にこのミュージカルを上演してくれてありがとうございます、と思った。毎年6月にやってください。

 

木原井澤

ノンデリ知的陽キャと不思議電波ちゃん

私たちの隣に「いる」ふたり/描いてる人 雲之助.新井煮干し子

 

初見がこのペアだったので、観劇後にパンフや色々な媒体で「内気なウィル」という表現をされていたことに驚いた。井澤ウィルはナードっていうより不思議電波で、内気というより変わった子だ、という印象が強かったので。で、同じくらい木原マイクも変わった奴なので。

 

なんだかお似合いな2人だなと思った。とにかく幸せナンバーが楽しすぎる!ずーっとふざけていて、遊んでいて、EvangelineでドンパチしてLooking on the sunでドラムして大ふざけして、友達兼恋人なんだね、楽しいね!ってすごく幸せな気持ちでいっぱい!!2人の間にハッピーな空気がずっと流れているから客席まで全部ハッピーになる感じ。レインボーのネオンがすごく似合っていて、無意識に手拍子したくなるペアだった。

 

2人の関係は恋人だけど同時に友達で、全てのスキンシップや愛情を確かめ合う言葉はその延長線上に存在している。時々、出会ったばかりなのにすごく気が合って、一足飛びに仲良くなる友達がいると思うんだけど、この2人はまさにそんな感じ。なんで今まで話してなかったんだろう?こんなに自分に似て面白い奴がいるのに!という発見の喜び、たまたま少し別の環境に産み落とされた半身を見つけられたことへの歓喜が伝わってくるような感覚があって、The origin of loveを最も感じる2人だった。 

 

友情と恋愛の構築を一気にやっていくスピード感は、やっぱり半身だからなんだろう。Looking on the sunも、Evangelineも、出会って間もないのに完全にツーカーの関係性だから、余程相性がいいんだろうなとこちらを納得させてくる。多分隣の席とかだったらもっと早く友達になってたと思う。

 

そして、なんだかとても今っぽい感じがする。舞台は田舎なはずのにすごく都会的な雰囲気を纏った2人だった。それはきっとお互いがお互いの選択を、人生を尊重し続けているから、元々半身だったはずの2人なのに、一番その境界線を理解しているからなのだと思う。

 

この2人は、マイクがウィルに対して絶対に「一緒に来て」とか「行こう」とか、自分の人生に直接的には巻き込んでやらない、っていう意思がはっきり見えたような気がする。それは多分木原マイクが親の敷いたレールに沿った人生を送り、決められた将来に向かって進んでいる自分に対してコンプレックスを抱いていて、まだ何も決まっていない、完全にまっさらな状態の井澤ウィルを羨ましいと思っていて、全て自分の選択だけで決められることの大切さや貴重さを、なによりも理解しているからなのだろう。この2人は半身なのに、環境の違い故に一番大切なところがどうしてもすれ違ってしまう。別れる必然性がある2人だったと思う、それすらも物語の重要な要素だから。

 

自分と相手は違うことを知っていて、相手の選択肢を奪うことの暴力性を理解しているマイクだったから、何だかとっても現代的で、わたしたちの隣にいそうな2人だなと思ったのかも!!あとデモに行きそうだからね!あのウィル!

 

いつか井澤ウィルが本当に月に行く時(二次創作)木原マイクはどうするだろう?多分この先の2人はネブラスカを離れていったマイクに振り回されたウィル、の逆みたいな展開が何度も起こりそう。

 

あと、ものすごくリバっぽいなと思っていた。あのマイクとウィルにトップボトム固定は無理だと思う。マイクは絶対に自分がトップだ!と思ってそうだけど、早々に諦めた方がいいと思う。断言してもいい。

 

雲之助の恋人アソートに出てくる仲良しカップルがいるんだけど、戯れ合いがそこっぽいし、新井煮干し子のふしぎなともだちっていう作品があるんだけどその2人っぽさもある(ちょっとだけね)、井澤って煮干し子眼鏡似合いそうだな~……

 

 

井澤

友人が井澤のオタクだった影響でかなりエピソードなどを知っていたので、こういう不思議な役ってめちゃくちゃピッタリだな~って思った。

ピュアで純粋、子供っぽい印象を受けたけど、背がひょろひょろと高いから、身体ばかりが先に大きくなってしまったアンバランスさを感じた。

 

さっきも書いたけど、ナードってより不思議な子。よく喋るしよく笑う、屈んでもらえる?って言われたら意味もわからずすぐに屈んじゃうし、ガールフレンドがいるって言ったって言われたらどこどこ!?って探しちゃうし、告白してもいい?って言われてドギマギしちゃう。とにかく少年らしくてかわいい、スマートな印象を感じさせる見た目から年相応、いやそれ以上に幼い立ち居振る舞いをするからなんだか目が離せない。

 

恋に恋するようなロマンチストで夢想家、きっと学校でも頭の中ぐるぐる色んなこと考えてて勉強なんてひとつも身に入ってなかったんだろうなと感じさせるような雰囲気があった。あととにかくお茶目!ずっと飛び跳ねている感じ、茶目っ気たっぷりでずっと見ていたくなる!かわいい!!!

 

「月に行かないで」もなんだか、本当に引き止められるとは思っていないけれど、口をついて出てしまったみたいな。この言葉選びもすごくロマンチストだと思う。「星、掴めそう」も夢見心地で、夢想家のウィルという印象が強いし、だからこそこういう台詞がとても似合うと感じた。

 

井澤ウィルは早いうちから自分のセクシュアリティに自覚的で、そしてそのことを認めていて恥じていない印象があった。オープンリーなのかなって思ったもん。

 

勿論心無い言葉をかけられることはあったし、命が脅かされる可能性があることを理解もしているけれど、だから何なの?と言えるような強さを感じた。きっとマイクに伝えた周りの奴の言うことなんて気にするな、が心からそう思っていて、気にしない生き方をしてこれた強さがある人なんだと思ったからかも。

 

ここで私があ、と思ったのは、ウィルが煙草の匂いを隠し続けていたこと。これは井澤ウィルに感じた印象だけど、彼の中にある「ゆらぎ」なんだと思った。馬鹿にされたくない、揶揄われたりしたくないラインが確実に存在して、その安全地帯だけは守りたい、赦せるラインのゆらぎが井澤ウィルにはあったと思っている。当たり前だけど、いじめられたら普通に悲しいし、傷つくからね。自分の心の持ちようとは関係なく。

 

そして、そんなウィルがマイクと出会い、交流の中で「周りの奴」の現状、その声を初めて聞くことになる。夢があって、将来があって、そのためにどうするかを知っている。丸の付け方を理解している、そんな周りの声がどんどん大きくなっていって、最終的に爆発してしまう。

 

井澤ウィルはいつかくる選択から逃げていた訳ではなくて、ただ本当に、丸の付け方を教えてくれる人がいなくて、知らなかったんだと思う。

 

知らなかったから周りの声も聞く必要がなかった、けど知ってしまったから、周りの声が聞こえて、一番その声に左右されてしまうようになる。大学に行くには遅すぎるかな?に対してああ、そうだなと帰ってきてしまった時には、もう周りの否定の声を全て受け入れてしまうウィルになってるから、その時の井澤ウィルの失望感って計り知れないな、と思う。

 

そしてなにより、ラストのなにやってんだ俺!って思った、で完全に吹っ切れた井澤ウィルの無敵感!!!それこそ初登場の一言目の、あの魔法の呪文「ハッピーニューイヤー!」って叫んだ時のキラキラのウィルが戻ってきた!と思った。あの時より成長した姿で。井澤ウィルの「ハッピーニューイヤー!」って魔法の呪文なの、ひらけごま!みたいな、全部から解き放つ呪文だと思ってる。やりたいことができること、そのやり方を知ったウィルはもう最強で、それこそ本当に月にだって行けるし星も掴むことができる!井澤ウィルからはそのパワーとエネルギーを感じた。

 

もがいて苦しんで、その先に丸の付け方を知った井澤ウィルの未来がとっても楽しみ!きっとこの先井澤ウィルは木原マイクに、自分が与えてもらった以上の刺激や影響を与え続けるんじゃないかな?と思うくらい、底知れないエネルギーに満ち溢れているウィルだと思う。だいすき!ガチで長くなった!やばい!

 

余談だけどEvangelineやる井澤ウィルがあまりにも美人画すぎて作画が歌川広重だよ〜!!!!と大暴れしていた。

 

木原

木原瑠生さんって自覚ノンデリの芝居が上手すぎる、言われたことないだろうか?木原マイクは、風早爽太みたいな感じがしてこない!?

 

確かにこれはスクールカースト上位だ、そしていい奴、そしてノンデリ、萌える!プロムキング特有のデリカシーのなさ(プロムキングへの偏見)と、そのことに無自覚でいられるほど子供ではなく、かといってそもそもの失言をなくせるほど成熟しきれていないエリートの息子、非常に萌える!とノンデリ木原マイクにずっと萌えていた。

 

悪い、少し屈んでくれない?と言った後にあまりに何の疑いもなく井澤ウィルが屈むものだから、一気に申し訳なさが押し寄せてきているあの感じがたまらないし、離婚の話をされた時のそりゃいい、という反応も自分の特権性に無自覚な感じですごくいい、良くないんだけどね。

 

けどその特権性に完全に無自覚かと言われればそうでもなくて、だから失言しては取り消し、を繰り返している。この芝居がピカイチで上手いなと思った。大人になりきれず、子供になりきれず、残酷になりきれず、そしてウィルへの気持ちを掴みきれない、ずっと揺らいでいるような印象。

 

自分の棘の存在にウィルを通して気がついていくあの感じ、その積み重ねが知らないうちにウィルを傷つけてしまっていた、という構図がすごくわかりやすく、わかりやすいが故に痛く突き刺さってきた。

 

木原マイクってあんなに爽やかアイドルなのに、バラードの声が甘くてセクシーすぎるよね。木原井澤って全然そんな感じじゃなかったのに突然スイッチが入って、気が付いたらもうそこが恋愛空間になってる印象なんだけど、その、スイッチを入れるのが木原マイクの声なんだと思う。

 

恋愛と友情のグラデーションがすごく曖昧なんだけど、その曖昧さをはっきりとさせる力が木原マイクの声にはあるんだろうなと思う。だってお前は、かっこいい!からの流れだってすごくカラッとしていて、その「好き」って一体どういう好きなのか、その瞬間だけじゃわからない。だからこそあの甘い僕も同じさが効いてくる。あ、この人恋愛的に僕のことが好きなんだ、と一気に恋が加速していく。木原井澤はあそこで一気に大気圏を超えて恋愛空間に突入するんだから、木原瑠生さんの声って本当にすごい。

 

「お前面白いな」には、なんでもっと早く話しかけなかったんだろう?すごい面白い、失敗したー!って気持ちがこもっていて、もしかしたらこの2人がもっと早く出会っていたら、2人の未来は大きく変わっていたのかもと期待させる感じがよかった。

 

あと電話待ちの演技がすごく好きで、あんなに「そわそわ」がぴったりの演技ってないよねと思ってた。2人が電話であっ、えっ、え?うん、あっ…って気まずくなってしまうの可愛くて愛おしい。そういう掛け合いもすごく魅力的だったと思い出した。

 

ドアが開かないウィルの手にそっと触れて眉を上げるところが妙にスマートでスカしていて悔しいくらいにかっこいい、きっと特に何も思っていなさそうでノンケっぽいなと思っていた。全編を通して最もセクシュアリティが揺らいでいるように映った。どんどん惹かれていって、どんどん恋かもしれないと思っていく。惹かれていくから知りたくなるし、もっと面白くなる。そういう恋の描き方が上手かった。

 

それと、初見は彼女いるんだと思って見てたんだけど、彼女いるとしても、2回目のドライブインの時辺りには別れていたと思う。ウィルの隣にいる自分が自然で、それがパーフェクトだということを知ってしまったから、彼にはそういう誠実さを感じる。まあ木原マイクには彼女いないんですが、最高すぎる。

 

父さんの言う通りかも…って言ってた時、そうだよー!木原マイク、アホだよ!ってヤジ飛ばしたくなった。出禁になる。アホだから仮想の彼女を作って彼女を通して語らせて、いらない嘘をついて、ウィルの細くて長い蜘蛛のような腕を思い出しながら恍惚とした表情を浮かべているのに、わざわざ彼女がいるって嘘をついて、ウィルの前では嘘をつく必要なんてないってわかってるのに。だから自嘲する。アホで若くて青くて、愛おしかった。

 

だから、We're the sameで1番いいところは間違いなく「嘘はいらない」の歌い方だと思う。ウィルの前では自分らしい自分でいられる、正直な自分でいられることを理解しているから、それをわかってほしいと思っているから。

 

木原マイクも相当変な奴だな、きっとそれを隠して生きてきたんだろうなと思った。彼ってあの映画を2週間びっちり楽しんで、陽気にドラムまでやって、普通にかなり変だと思う。そういうことを一緒に楽しんでくれるウィルだからこそ、2人でいる時にマイクは本当にマイクらしくいられたんだろうな、よかったね。

 

先述したけど、木原マイクは自分が親の敷いたレールの上を計画的に歩いている人生にコンプレックスを抱いていて、その全てから解き放たれた場所にいるウィルを眩しく、少し羨ましく思っているのではないかと考えている。

 

だから大学に行かないウィルには何か壮大な計画があるのかと本気で思っていたし、あるのが当然だと思っている。これも特権性故に、だが彼はそのことには全く気がついていない。

 

マイクは絶対にウィルに「一緒に行こう」とか「ついてきて」とは言わない。ただ「お前もここを出ていった方がいい」と選択肢だけ与える。

 

選択肢の選び方すら知らないウィルに対してそれは残酷すぎるんだけど、マイクにとってはこれが一番誠実なやり方だったんだろうな。そりゃ一度はうまく行かないだろ、と思った。

 

再会してからの2人は本当に眩しくて、マイクはきっとウィルが自分の意思で、自分の選択でここに現れてくれたことが何よりも嬉しかったんだと思う。勿論再会も嬉しいけど、もしかしたらそれ以上に。だってウィルの存在と人生は、彼の人生にとっての希望で理想だから、そういう風に思った。

 

木原マイクもとにかくかわいかったなー、等身大の眩しさを感じさせる。衣装もすごく似合ってたし、ブリミュくらいでしか観たことなかったんだけどめちゃくちゃハマり役では?と思った!これからも沢山のノンデリ陽キャを演じてください。

 

 

萩谷高橋

ジョック×ナードBL アワード2024 大賞

アメリカ青春映画の中の2人/描いてる人 中村明日美子、ダヨヲ

 

高橋ウィルが出てきた瞬間、ナードだ…!と思ったし、萩谷マイクが出てきた瞬間、ジョックだ…!と思った。あまりにも完璧にキャラクターが立っていて、完成度の高さに度肝を抜かされた。こんな完璧なBLがシアタークリエで観られるのが本当に嬉しかった。

 

同じ演目をみているはずなのにこんなに何もかもが違うことってあるんだ!と衝撃を受けた。あまりにも木原井澤と全てが違いすぎたので。

 

とにかく国内で一番ジョック×ナードのBLストーリーをやるのがうまい2人、これに尽きる。絶対に交わるはずがなかった2人が音楽を通して心を通わせていく、2人が出会ったのがネブラスカでよかった。ここにいなきゃ、この狭い世界じゃなきゃきっと出会えていなかったし、交われなかった2人だと思う。

 

Girlfriendがなによりもすごすぎて!ずっと楽しそうでずっと恋人の甘い空気が漂っていて、内から溢れ出る互いへの情熱みたいなものを100%ぶつけ合っていてもうあんなの性行為さなくてもいいじゃないですかって思った。それだけ気持ちと気持ちが音楽に乗せて交わってぶつかり合って熱を放ってて、最後額を合わせる2人を客先から見ていて、これ本当に私たちいても大丈夫?ってまた心配になった。

 

Evangelineもノリノリではあるし、それこそ最初の方は2人で戯れついてら感じだったんだけど、どんどん色気が増して行ってもう途中から完全に性の香りを纏い出してそこからあのシーンに繋がるので、あーこの2人はしっかりムードを作った上でその流れにいくんだ…などと思ったりした。てか一回キスしてそのあと顎に手やってもっかいキスしてさらに覆い被さる形でキスしてってお互いに対しての欲望が剥き出しすぎてすごかった、本当にいても大丈夫?

 

最初から最後まで100%のアメリカ青春恋愛物語映画で、これ日本でミュージカルで観れていいんですか!?ありがとうございます!生きててよかったー!ってなった、マジでBLうますぎる!所謂BLのお約束的なものをしっかり踏襲して、一対一の絶対的且つ排他的、運命的な関係性が全面に押し出されていて、100点満点だった。BLにおいては、その2人の精神的結合が最高潮に達した時、それを表すためにセックスを描くのがお約束みたくなってるんだけど、この2人から感じる性の香りってこのBL文脈にしっかりストーリーが乗っている感じがしたからなのかもしれない。そう、この2人、「性の香り」を漂わせていたんですよ…本当に…We're the Sameのキスシーンまでの流れガチガチガチガチめっちゃくちゃエロかった。(オブラートなし)

 

「なんで目閉じてるの、」に対して何も反応せずそのままでいる高橋ウィル本当にとんでもなかったし、キスしようとして目が開いて、「ハハハ…」になる萩谷マイクもやばくて、もうここだけ一生見てたかった。

 

湿った風、視線の熱、甘さ、どろりとした雰囲気、意味ありげでじっとりした視線の交わし方、全部が性の匂いを醸造していて、これ本当に見ても大丈夫?私たち帰らなくても大丈夫?と本当に不安になった(ずっと不安じゃん)

 

萩谷高橋の性の香りを忘れたくないです。爽やかで刹那的な青春の中にほのかに薫る湿った性の香りを忘れたくない。そこに確かに存在した性と欲望の香りを忘れたくない。それらを全部ひっくるめて愛情と呼び続けたい。

 

 

 

高橋

高橋ウィルって、歩き方、話し方、目の合わない感じ、1人だと饒舌で夢見心地な雰囲気、全部がナードのそれすぎて、高橋健介さんって天才だってマジで思った。私はスタミュミュ以来の高橋健介さんのお芝居だったので、びっくりした。演技もなんだけど歌が上手くなりすぎてて、本当に同じ人!?って思ったよ(スタミュ以来なら当たり前だろ)

 

隣にマイクがいるのに1人でぶつぶつ喋って、それを面白いなって言われてすぐに黙って、マイクがいなくなったらまたニコニコ独り言話し出す。とにかく1人の殻に籠って、誰にも心を開かない。きっと自分の心を守るために、学校でもそうやって生きてきたんだろうなと感じさせる挙動が印象的だった。

 

高橋ウィルの印象で一番強かったのは、この子はどれだけの偏見や差別、攻撃に晒されてここまで生きてきたのだろう、ということ。学校という空間は彼にとって悪しき風習を押し付けてくる閉鎖的で排他的な空間でしかなくて、安心できる瞬間なんて1秒もないし、居場所も味方もいない。ただひたすら孤独で、恐怖で、あの場にいることは苦痛以外の何でもない。一刻も早くここから解放されることを望んでいたんだろうなと思った。

 

卒業後の人生より、まずこの学校空間から解放されることこそが最重要事項だったから。ウィルには将来のことを考える考えないなんてどうでもよくて、毎日をサバイブすることに必死だったんだ。そういうのが重なり続けて、ありとあらゆることを諦めている。そういうのが伝わってくるウィルだった。諦めさせたのは環境で、時代で、場所で、ウィルはそういうの全部、きっとどうしようもないことだと思っているんじゃないかな、高橋ウィルの話をしてると泣きたくなってくる。今この世界はちゃんと変われてる?ウィルのような子が、ちゃんと未来を考えられる世界になれている?諦めることなんてなく、前を向けている?と考えると、苦しいし、申し訳ないし、やるせないし、私も諦めたくないし、悔しい。皆選挙行こうね、BLを読むなら、描くなら、観るなら。フィクションと現実は地続きだから。

 

自分の殻にガチガチに篭って生きてきたウィルを扉を優しくノックしてきたマイクにウィルは驚くし、ものすごく戸惑う。高橋ウィルの「ネブラスカに僕みたいな奴は他にいない」の言い方本当に好き!彼は本当に、この世界に一人ぼっちの孤独と向き合って、苦しんで戦ってたんだ。だからマイクに対しても絶対に心を開かないんだなと思って見てた。

 

だからこそ将来に対する不安を語るマイクに初めて心を開くところがすごく印象的。「医者になりたいんだと思ってた」と驚きながら、その時に初めて目を見て告げた時にうわー!ロマンス始まった!って思って、その場面だけスローモーションに見えて、恋愛が加速してる!って思った!だいすき!(バカ感想)

 

空気も一緒に震えるみたいなキスの前の静かさと緊張感、男の子と恋をしてキスをするのをずっと夢見てたけどそれが現実になることへの恐れと期待が混じった空気を纏うのが上手だった。知識や妄想ばかりが内側で肥大化してるから、なんか大人ぶってしまう感じがあってそれも愛しい、だってこの人なんで目閉じてるの?って聞かれてもなにも答えないしなにも動かないし、ただずっと待ってるだけなんだよね、なんて耽美なのー!?

 

月に行かないで……も、ロマンチストにも夢見がちにも見えずらい高橋ウィルが言うからこそ愛しくて、甘えるのが下手で、マイクはあの瞬間絶対に守り続けたいって思ったんじゃないかな。それが言えるのも、ウィルがマイクに愛されてるってわかったからで、Love so sweet流したかった。

 

高橋ウィルがふとただの18歳の少年に戻るのもよかった、はっ!てなる瞬間というか、マイクの将来の不安を初めて聞いたところだったり、言葉はいらないってマイクに歌われるところだったり、ショッピングに行くのに浮かれてるとこをマイクに見られたところだったりが、好きだった。

 

どおしよっかな〜ってベッドに寝っ転がりながらからかうみたいにニコニコしてるウィルすごいよかったお姉ちゃんすぎて。OK.Baby…♡て感じじゃなかった?甘すぎて頭痛かった。

 

girlfriendの時の高橋ウィルは事あるごとにマイクに抱きついたり触れたりキラキラ笑ってて、初めてのボーイフレンドに浮かれるナードボーイがかわいいすぎて、彼氏最高!恋愛最高!(恋愛至上主義)になった、girlfriendの萩谷高橋本当に最高!何回も言うけど本当ありえないぐらい最高!すごすぎ!!!

 

そんなウィルの心が「大学に行くのは遅すぎると思う?」に対するマイクのああ、という淡々とした正しい答えでぽっきり折れてしまう様子が辛かった。マイクの言ってる事はいつも基本的に「正しい」、そして自分は「正しくない」。ずっとわかってたはずなのに一瞬でも希望を与えられて、舞い上がって、夢を見てるみたいになって、また急に突き落とされるみたいな。裏切られたわけじゃないのに裏切られたように思うし、こんなことになるなら最初から何もかも始めなければよかったって思ったんじゃないかな、少なくとも観ている私はそう感じてしまったから、本当に苦しかった。

 

「…っていうのは…」ってぐるぐるぐるぐるしながら自分の気持ちを言葉にしようとするけどままならなくて、ここの高橋健介マジで良過ぎて忘れたくない。

 

 抱きしめた背中に爪を立てながら、じゃあ、ここに残ってよ…って縋るけどそれができないことなんてわかってて、さよならって言いたいんだけどほんとは言いたくないから消えそうな声でさよならさよならさよなら、って繰り返して、もうこれ以上頑張れないから目を見て「もう無理」と告げて去ってしまう。さよならって頑張って言うのも、並び立つのも、今から自分の未来を見つけようと頑張るのも、もう全部全部無理なんだよって、グラスが割れて水がぼたぼた溢れちゃってるみたいに「もう無理」ってはっきり告げる、そういう悲痛さや必死さがあった。ここめちゃくちゃ泣いた。

 

残されるウィルはこれから2人に向けられる敵意を1人で背負わなくてはいけない。リンカーンにいくマイクとは違ってここで生き続けなくてはいけない絶望の深さがつらかった。希望を知らなければ絶望の深さも知らないでいたはずだという、逃げたくなる衝動と逃げられない現実への失望が伝わってきて苦しかった。

 

「君を愛する僕を愛せない」ってマジでウィルのための歌詞すぎる。人を愛することができるのは、自分を愛することができる人で、自分を承認するために他者からの評価や愛を利用しているうちは、他者を本当の意味で愛せないし承認できないんだと思う。ウィルはマイクを愛するために、まず自分を愛さなきゃいけなかったんだけど、それすら全部すっ飛ばして先に進もうとし過ぎてしまった。「自分を愛してくれる存在」に出会ってしまって、愛される喜びや愛される事で溢れる快感の中で揺蕩ってられるって思ってしまったのかも。マイクはウィルにとって夢を連れてきてくれた存在なわけだけど、同じくらい現実を突きつけてくる存在だ。

 

だから、マジで最後ウィルとマイクが出逢えて、吹っ切れてキラキラしてるウィルの顔見れて、自分で選び取ってこの場所にいるウィルの「ハッピーニューイヤー!」でまた泣いた。これはウィルの決意表明なんだ。もう戻らない!でまた泣いちゃった。この先後悔する日もきっと沢山来るんだろうし、あそこを飛び出したからって全てが変わってくれるわけでもない。けどこの場所で、マイクと一緒に生きていきたいんだって決められたんだと思うと嬉しくなった、最後の真っ直ぐな瞳もその背後に纏う暗さや苦しみも全部よかった。

 

全体的になんか、不思議な色気を纏っているウィルだったと思う。色気のあるナード…てなるとやっぱりなんとなく明日美子の雰囲気なんだよな~作画は全然違うんだけどね。この妙な色気も萩谷高橋の「性の香り」を漂わせる一因だったんじゃないかな。高橋健介さんもっとナードの役やってくださいね、ハルアキまだ観てません、すみません。次は国内BLドラマメインキャストでお会いしましょう。

 

 

萩谷

プロムキングオブキングこと萩谷マイク!吉高マイク観れてないので(本当に最悪)なんとも言えないんだけど、天下一マイク武闘会開催したら多分ぶっちぎりで優勝だし、残り2人のマイクのこと余裕で抱ける。トップオブトップ、攻めの中の攻め、天下の大攻め大彼氏、この世の全てを相手にしても勝てますし、この世の全てを抱けます、王になりなさい。

 

アメリカ映画の世界からそのまま飛び出してきたの!?ってくらい、電話の第一声からアメフト王でプロムキング、超絶ジョックの人だ!そういう説得力が歌とダンスと顔と立ち振る舞いにありすぎた。この時点で最後列でガッツポーズしてた、だって最高なんだもん。当たり前に超踊れるわけだけど、そのダンスがあまりにもパワフルすぎて、これ勝てるわけなくない?この世の全て、って思った。

 

電話がかかるのを待つ姿もスマートで、これは爆モテするだろうなと思ったし、同時にウィルとマイクの交わらなさを強く感じた。

 

ドライブインシアターでのデートの時からずっと恋してる顔してたのなんなんだろう?私が観たのが楽だったから?あんなに恍惚とした表情で見つめられたらおかしくなってしまわない?細くて長い腕、雲みたいな、って語った後、映画を真剣に観ているウィルの顔を恋してる表情でずっと見つめてて、ウィルは全くそれに気がついていなくて、痛くて目逸らしたくなっちゃうくらいだいすきが伝わってきてもうやばかった!恋するジョックの演技うますぎる!

 

「なんていうかその、パーフェクトって感じがするんだ、わかるだろ…」のところ、萩谷マイクは自分のセクシュアリティの揺らぎとピースがハマった(ハマりそう)なことへの納得って感じがした。元々は彼女いて、好きだけど、あそこまで熱烈な視線を送れてたわけではないと思う。自分をノンケだと思ってただろうしそうであって当然だと思ってたけど、ウィルとの出会いとその猛烈な惹かれでやっと自覚するというか。納得するという感覚?

 

winonaで「僕のことも見てよ」と歌うけれど、これは彼女に対してでもありウィルに対してでもある。マイク自身が彼女のことを見ていなかったから彼女もマイクを見ていない。このまま1人は嫌だという願いがあるけれど、それを叶えられるのは彼女ではない、なかった、という思考の整理のようなイメージ。

 

ごめん、ちょっと頭下げてくれる?なところもすごく申し訳なさそうにしていて、申し訳なさそうにするくらいならしなきゃいいのにそうできないのがやっぱり規範の中を生きている人間だと思った。このシーンで開きかけてたウィルの心の扉も閉じてしまうんだけど、マイクはそれを察してこの発言を取り消す。賢いというか、その時々に求められてる自分を出せる人間なんだろうと思った。

 

あと萩谷マイクはただ父親が嫌いなんじゃなくて、「そうあるべき」という完璧なレールに厳格に従わされ続けていたんじゃないかなと思った。より本気で家を「地獄」と思ってるんだという印象。とびきり優秀なはずなのに、家に居場所を得るためには父の作ったレールから外れることは許されなかったんだろうな。

 

お前、タバコみたいな匂いがするのあとに「俺のことかっこいいって思う?」って聞く時、萩谷マイクがめちゃくちゃウィルの近くに座ってきいてるのやばいし、高橋ウィルもウィルで一回遠く見てもじもじしながら肯定するのやばいけどそれ受けた反応もやばいかっこいいよね!?「そっ…か…」ではにかんでそっぽ向くの漫画すぎる。ゴクリ、て音が聞こえてきそうな緊張感すごかった。

 

顔見せて、のところ下であぐらで向かい合うのよかったし、頬に手置きながらめちゃくちゃしっとり好きだ、て伝えるのめちゃくちゃずるいと思った。絶対にここで落としきるつもりでやってるもんあんなのおかしい。

 

「彼女と別れた。他に好きな人が居るって言った。」の言い方だいすき、てかずるすぎ、大事すぎ。1番好きなセリフかも。

 

萩谷高橋のキスまでの流れもう全部しっとりしててすごかった、性の香りがちゃんとしたの。萩谷効果だと思ってる。このWe're the Sameからのキスシーンまでの流れ全部しっとりしすぎててやばかった、そしてその後の開放感に満ちたラスサビ!圧巻。

 

ここまで圧倒的にスマートすぎて、父と喧嘩したあとに怒りながら電話かけてきて、迎えに行っていい!?って言った後にどぉしよっかな〜って手のひらの上で転がされてるところの情けなさったらありえなかった、萌えすぎて。

 

野球の後、結局ウィルといることを選ぶところも恋して焦がれて仕方なくなってるティーンの男の子すぎて最高だった、自分の匂いを気にするところも含めて…。Evangelineも最初ノリノリなのに途中から急にムード作り始めてガチでやばかった、家着いてからコロン纏うところもあまりのスマートさに気絶した、あんなのありかよ。

 

医者になんかなるな、って言われてすこし困ったように笑って、あーなんかずるいなこの人ってずっと思ってた。恋しすぎてて、大切なもの、相手自身のこと何も見えてないんだなと思った。一緒ないられなくなることなんて何にも考えてないし、置いていかれる方がどうなるのかなんて、何にも思ってないんだと…。ちょっと考えればわかるはずのマイクなのに、そこを見ようとしていなかったんだろうな。

 

翌朝、全ての重大なすれ違いが爆発して「クソ!」って吐き捨ててウィルが部屋を出ていく、残されたシャツと昨日まで2人でいたベッドと、空き箱みたいな部屋。シャツを畳んで静かに顔を埋めて、ウィルが愛しくて仕方ないのが伝わってくるから切なくて切なくて痛かった。

 

手紙を見られてしまったことについては、自分のせいで、という責任感を感じてそのことに対して激昂してる感じだったけど、それ以上にウィルの絶望が深くて、その絶望に対してキスをして抱きしめて、もう振り返らないと言うけれど、それ多分1番間違えてるよ。だってマイクはもうリンカーンに行くでしょ、ウィルはただ1人、ここに残らなきゃいけないのに、すごく勝手だと思った。けど、勝手だとしてもそうしなきゃ、と思って体が動いてしまったのではないかとも。考えればわかるはずなのに、考えてる場合じゃなかったんだろうな…「愛してるよ、俺も」と伝えるそのキスは、あまりにも暴力的だと思った。苦しい。

 

手を繋いでいた時に心無い言葉を浴びせられた時も僕は気にしない。と言っていたウィルのことを思う。そんなわけがないってわかってて、本当に苦しいから。そしてその規範に誰よりも雁字搦めになっているマイクのことを思う、マイクからしたら大きすぎる前進だけど、そこにウィルのこれからは考慮されていた?一度離れなくてはいけない2人だったからこそ、離れたんだと思った。苦しいよ全部が…。

 

リンカーンでの再会時のあの嬉しくてたまらない顔、再会にすごく救われたマイクだったと思う。2人が最後に手を繋いで並び立つのを観た時に、きっとこの先苦しくて辛くて、どうしようもなく逃げ出したくなる瞬間が必ず、悲しいけど、何度も何度も訪れると思った。そしてそれは苦しいことに今も変わらない。けど、ただ意思を持って、前を向いて、振り返らず、力強く生き続けていくんだと思ったら、めちゃくちゃ勇気が湧いて、希望が見えて、わたしも頑張らなきゃって思えた。本当に大切だった。本当に、勇気をもらえた。心から。

 

 

最後に

 

私はレズビアンで、BLというジャンルをこよなく愛していて、フィクションには現実を変える力があると信じている。GIRL FRIENDは、その力を私に信じさせてくれる、その力で私に生きる希望と戦う勇気を与えてくれる作品だった。

 

BLで社会を変えたいと、本気で思っているし、私はその力があるジャンルだと信じている。だからこそ、男性同士の恋愛の物語がこうやってクリエでミュージカルとして、6月に上演されたことを嬉しく、大切に思う。

 

これからも、私は私と私のような人たち全てのために戦い続けるけど、戦う隣にウィルとマイクがいてくれている気がする。このミュージカルに出会えて本当によかった。私の物語は、わたしがだいすきな演劇の世界にもしっかり存在しているんだとわかったから。

 

これからもあの虹のネオンの下で手を繋いで並び立つウィルとマイクが、ネブラスカのあの日々が、リンカーンでの未来が、私を支え続けてくれると、信じている。